ゴミ捨て場の首

2話にわたるエピソード「夜の魚」のラストは、栞と紙魚子が「首」をゴミ捨て場で拾うシーンで締めくくられる。


この回(「ネムキ」2001年5月号掲載)で一旦連載が終了し、4冊目の単行本のラストを飾るエピソードとなる、という事からか、このラストシーンにはシリーズ最初のエピソード「生首事件」と繋がる出来事が描かれ、シリーズ全体のエピローグ風にまとめられている。(とはいえ半年後の2001年11月号には「烏賊井さんの逡巡」が掲載されるのだが)

一方、その後の井の頭では、こんなゴミが捨てられているのを偶然見つけたことがある。


ゴミ出しボックス(写真の奥に少し写っている)に入りきらなかったのか、ビニール袋に入った「首」が多数、路上にはみ出しつつ捨てられていた。おそらく美容関連の訓練のためのものと思われるが、見る者を一瞬ドキっとさせる廃棄物だ。(私は「生首事件だ!胃の頭町だ!」と喜んで写真を撮っていたわけですが…)

諸星大二郎「栞と紙魚子」からの引用は 作品リスト [2001-05]夜の魚(2) より。

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