保育園前の道

「ヨグの逆襲」で栞がボリスを探しに歩く道路。

建築物の様子は一致しないが、歩道に沿って細い植え込みが続く風景は胃の頭エリアの住宅地としてはめずらしく、近所に住んでいれば「あの辺だな」と思い出しやすい風景だ。作中風景にあるランプの様な形の街頭も、Googleストリートビューによれば2015年くらいまで残っていた。向こうに見える建物は保育園であり、クトルーちゃんが入園したことによる大騒ぎが聞こえてくるのだが…

モデルとなった道には2014年ごろまで「三鷹台保育園」が存在した。作中には保育園の名前は登場しないが、胃の頭町の地名に置き換えれば「身肩台保育園」だろう。現在この保育園は近隣の別の保育園と合併の上移転しており、この敷地は学童保育施設及び公園として整備されている。

ネットを検索すると、1枚だけ「三鷹台保育園」の写真が載っているページを発見できた(掲載写真は当該ページより引用)。建物の形は作中に反映されていないものの、門の特徴的な模様(葉のような形の中に斜めの線を並べたもの)が作中の門にも影響を与えている様に見える。

余談だがこの保育園のシーンにはシャツに「TOMO」と書かれた子供が登場している。諸星先生の御子息で「あもくん」のモデルともなった鵬さんの事であろう。「ともくん」は「黄昏の胃之頭公園」にも登場し、やはりクトルーちゃんが引き起こす混乱に巻き込まれている。

諸星大二郎「栞と紙魚子」からの引用は 作品リスト [1996-07](32) ヨグの逆襲 より。

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